母集団づくり

採用イベントのフォロー|当日に取る情報と後追いの期限

公開 2026-08-30 執筆 採用板 編集部

合同企業説明会に出展して、20人と話した。名刺やアンケートは集まった。ただ、そこから応募が1件も来ない。採用イベントで最も多い結果です。

問題は当日の対応ではなく、そのあと何もしていないことです。一般には、当日のうちに次の接点を決めて、期限を切って連絡する形が採られています。この記事では、採用イベント参加者のフォローを、当日に取る情報から後追いの期限、応募への渡し方までの順に整理します。

採用イベント参加者管理表(Excel・無料)説明会や合同企業説明会で会った人を、次の連絡まで追えます。登録不要でダウンロードできます。
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この記事の内容(9項目)

イベントの成果は、当日ではなく1週間後に決まる

採用イベントで会った人は、その日のうちに複数の会社と話しています。1週間もすれば、どこがどの会社だったかが混ざります。

参加者の記憶と、応募の可能性
当日から翌日
覚えている
3日後
なんとなく覚えている
1週間後
他社と混ざる
2週間後
ほぼ覚えていない
目安の比較です。参加者が同じ日に話す会社の数によって変わります。

連絡は翌営業日までに出す

イベントの後の連絡を1週間後に出すと、相手はどの会社か思い出せません。翌営業日までに1通出してください。文面は用意しておけば10分で送れます。

いちばん強いのは、当日に次の予定を決めること

連絡より効くのは、その場で次の予定を決めてしまうことです。「来週、会社の話をもう少し詳しくお伝えする場を設けています」と伝えて、日程まで決めます。カジュアル面談の形にすると自然です。進め方はカジュアル面談の進め方にまとめています。

当日に取る情報

アンケートの項目が多いと、書いてもらえません。後追いに必要なものだけに絞ってください。

項目要るか理由
氏名要る連絡の宛名
連絡先(メール)要る後追いの手段
興味のある職種要る送る内容が変わる
いつごろ動く予定か要る連絡の間隔が決まる
学校名・在職先場合による新卒か中途かで分ける程度
志望動機要らないこの場で書けない。応募のときでよい
住所要らない郵送しないなら不要
生年月日要らない選考の進行に不要

4つに絞ると書いてもらえる

氏名、メール、興味のある職種、動く時期の4つなら30秒で書けます。項目が10個あると、途中でやめられます。

利用目的を書いておく

アンケートの用紙やフォームに、取得した情報を何に使うか、いつまで持つかを書いてください。「採用に関するご案内のために使用し、1年経過後に削除します」といった1行で足ります。考え方は応募書類の保管と返却にまとめています。

その場でメモを足す

アンケートには書かれない情報が、話した内容にあります。「工場を見てみたいと言っていた」といった1行を、その場で足してください。翌日には忘れます。

採用イベント後のフォローの期限と、送る内容

後追いは、回数より最初の1通の速さです。そのうえで、間隔を決めて続けます。

翌営業日お礼と、次の案内
1週間後反応が無ければ1回だけ
1か月後募集の状況を伝える
3か月後動く時期に合わせて

1通目に入れること

  1. お礼と、話した内容への一言。「工場の話をさせていただきました」と入れると思い出します
  2. 次にできることを1つ。面談、見学、応募のうち1つを提案します
  3. 募集している職種と、応募の方法。すぐ動きたい人のために
  4. 連絡を止めたい場合の方法。1行入れておきます

選択肢を1つに絞る

「面談も見学も応募も可能です」と3つ並べると、選ぶのが面倒になって何もされません。相手の状況に合わせて1つだけ提案してください。すぐ動く人には応募、迷っている人には面談です。

連絡を止める方法を書く

「今後のご連絡が不要な場合は、本メールにご返信ください」と1行入れてください。止められる形にしておくほうが、続ける側も気が楽になります。

反応が無い相手に何度も送らない

1通目と1週間後の2通で反応が無ければ、間隔を大きく空けてください。毎週送ると、印象が悪くなります。

応募への渡し方

イベントで会った人が応募するとき、会ったことが選考に伝わっていないと、また同じ話をすることになります。

採用管理表の応募経路に「イベント」を入れる

応募が来たときに、イベントの参加者一覧と突き合わせて、経路をイベントにしてください。これをやらないと、イベントの効果が数字に出ません。経路の持ち方は採用管理表の作り方にまとめています。

当日話した内容を、面接官に渡す

イベントで話した内容が分かっていれば、面接で同じ説明を繰り返さずに済みます。参加者の記録から1行を、書類選考の記録に写してください。

選考は通常どおり行う

イベントで会っているからといって、選考を甘くしないでください。評価の基準は他の応募者と同じにします。手続きの部分(会社説明の省略など)は変えて構いません。

応募が来なかった人も記録に残す

イベントで会ったが応募に至らなかった人の数を数えると、イベント自体の効果が見えます。接点は作れているのに応募が0なら、後追いの内容に問題があります。

記録に残すもの

採用イベントの記録は、参加者ごとの1行と、イベントごとの集計の2つを持ちます。

役割
イベント名と開催日どのイベントで会ったか
氏名と連絡先後追いの宛先
興味のある職種送る内容を変える
動く時期連絡の間隔を決める
当日話したこと1行。次の連絡で使う
連絡日いつ後追いしたか
反応返信あり/なし/連絡不要
結果面談/見学/応募/なし

イベントごとの集計も出す

参加した人数、話した人数、連絡先を得た人数、応募に至った人数を並べると、次に出展するかどうかの判断ができます。費用と合わせて見る方法は採用の効果測定にまとめています。

効果は遅れて出る

イベントで会った人が応募するのは、数か月後になることがあります。今月のイベントの効果を今月の応募数で見ると、いつも0になります。半年後まで追ってください。

保管期間を決める

応募に至らなかった人の連絡先を、いつまで持つかを決めてください。アンケートに書いた期間を過ぎたら削除します。同意を得たうえで残す場合の形は人材プールの作り方にまとめています。

人材プール管理表(Excel・無料)今回は見送ったが、また声をかけたい方を残しておきます。登録不要でダウンロードできます。
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当日のブースでやること

後追いの前に、当日に連絡先を書いてもらえなければ何も始まりません。ブースでやることも決めておきます。

話す時間を短くする

1人に20分話すと、1日で会える人数が限られます。1人5分から10分に区切って、続きは後日の面談へ回すほうが、接点の数が増えます。

持ち帰ってもらう物を1つにする

資料を何枚も渡すと、他社の資料に混ざって埋もれます。A4を1枚か、名刺サイズのカード1枚に絞ってください。書くのは、職種、勤務地、次にできること(面談の申し込み先)です。

写真を見せる

口頭の説明より、実際の職場の写真のほうが記憶に残ります。製造や介護のような職種では特に効きます。写真は求人票にも使えます。

その場で日程を決める道具を持っていく

「後日ご連絡します」で終わらせないために、面談の候補日を書いた紙か、予定表を見られる端末を持っていってください。その場で決まれば、後追いの成功率が大きく変わります。

採用板が配っているのは参考様式です 採用イベント参加者管理表に、法令で定められた様式はありません。採用板が配布しているのは、イベント名・参加者・当日話したこと・後追いの結果を1件1行で残せる参考様式です。項目一覧と記入例は採用イベント参加者管理表のページにあります。

自社で説明会を開く場合

合同のイベントに出るのではなく、自社で説明会を開く場合は、後追いの考え方が少し変わります。

合同イベント

他社と同時に比べられる
接点の数は多い
記憶が薄れやすい
速さが勝負

自社の説明会

来た時点で関心が高い
人数は少ない
職場を見せられる
その場で次を決められる

自社の説明会は、見学とセットにする

会社に来てもらえるなら、説明だけで帰さずに、職場を見せてください。写真より現物のほうが判断の材料になります。受け入れ方は職場見学の受け入れにまとめています。

その場で応募まで進めてよい

自社の説明会に来る人は、すでに関心を持っています。その場で応募の方法を伝えて、書類の提出先まで案内してください。合同イベントより一歩踏み込んで構いません。

参加人数が少なくてよい

説明会に3人しか来なかったとしても、3人と深く話せたなら成果です。人数を集めることを目的にすると、関心の薄い人を集めることになります。

職場見学受付表(Excel・無料)選考前の見学者について、希望日と対応者だけを一覧にします。登録不要でダウンロードできます。
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出展を続けるかどうかの判断

採用イベントは、出展料と人件費がかかります。続けるかどうかを、数字で判断してください。

状態見立て次にやること
接点も応募もある合っている続ける
接点はあるが応募が0後追いに問題がある翌営業日の連絡と、次の予定の提案を試す
接点そのものが少ないイベントの参加者層が合っていない別のイベントを試す。やめる
応募はあるが選考に進まない条件が伝わっていない当日に条件を明示する

1回で判断しない

イベントは、回を重ねるほど当日の運びがうまくなります。最低3回は出てから判断してください。1回目は、ブースの作り方も声のかけ方も慣れていません。

接点があるのに応募が0なら、イベントのせいではない

この場合、直すのは後追いの側です。イベントを変えても同じことが起きます。翌営業日の連絡を出しているか、次の予定を提案しているかを確認してください。

やめる判断も記録に残す

やめたイベントと、その理由を残しておくと、翌年に同じ営業を受けたときに判断できます。記録が無いと、また同じことを試すことになります。

よくある質問

Q. 採用イベントの後、いつまでに連絡すればよいですか?
翌営業日までに1通出してください。参加者はその日のうちに複数の会社と話しているので、1週間後に連絡すると、どの会社か思い出せません。文面を用意しておけば10分で送れます。
Q. 当日のアンケートには、何を書いてもらえばよいですか?
氏名、メールアドレス、興味のある職種、いつごろ動く予定かの4つで足ります。この4つなら30秒で書けます。項目が10個あると途中でやめられます。志望動機や住所は、この場では不要です。
Q. 後追いの連絡は何回まで送ってよいですか?
1通目と1週間後の2通で反応が無ければ、間隔を大きく空けてください。毎週送ると印象が悪くなります。連絡を止めたい場合の方法も、1通目から書いておいてください。
Q. イベントで会った人の選考を、優遇してもよいですか?
評価の基準は他の応募者と同じにしてください。会社説明を省略するといった手続きの部分は変えて構いません。イベントで話した内容を面接官に渡しておくと、同じ説明を繰り返さずに済みます。
Q. 出展を続けるかどうかは、どう判断しますか?
最低3回は出てから判断してください。1回目はブースの作り方も声のかけ方も慣れていません。接点はあるのに応募が0なら、イベントではなく後追いの側に問題があります。翌営業日の連絡と、次の予定の提案を試してから判断してください。
採用イベント参加者管理表(Excel・無料)説明会や合同企業説明会で会った人を、次の連絡まで追えます。登録不要でダウンロードできます。
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本記事は一般的な業務の進め方を整理したものです。社内規程、契約条件、法令上の要件がある場合は、それらを優先してご確認ください。記事の内容は2026-08-30時点のものです。